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2008年8月母に乳癌が見つかる。 家族ができる事、私にできる事、がん患者の家族は一体何ができるのか。 治療の記録を書き留めとく日記。
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8月21日の午前中、父親に電話した。
「母さんが病気だ。昨日病院に行ってきた。乳がんだってよ…。」
「うん。知ってる。」と昨夜弟に聞いた事を話した。

シコリの大きさはどれくらいなのか、病院での診断結果はどうだったのか、転移はないのか、父親に聞いた。

まだ検査の途中だから、転移とかは分からない。
小さな町のクリニックから紹介状をもらって大きな病院に昨日検査に行って来た。
右胸に大きなシコリがあり、乳がんだと宣告されただけ。

情報はそれだけ。

「お母さんはどうなの?痛がってるの?」
「痛みはないらしい。6月ごろから、胸が変だって言ってて病院行けて言ってたんだよ。
今は落ち込んでるよ。元気ないよ・・。
お母さんが、お前には話すなって言ってたから聞いたって言うなよ。」

母が落ち込んでるのは勿論だが、電話の父も、落ち込んでるのが分かった。
私も、辛い。みんな辛い。
この世に神様なんていないんだ。と、そんな事を思った。

「わかった。お父さん、頑張ろうね。」と声を掛けたが何も返事がない。
「もしもし?お父さん?もしもし?」
「もしもし・・」と小さな詰まった声が返ってきた。
「お父さん、頑張るんだよ!私も頑張るから、お父さん、頑張ろうね!みんなで頑張るんだよ!」
「あぁ・・」と電話の向こうで頑固親父が泣いていた。

電話を切ったあと、私も泣いた。

母から、私には乳がんだと言うなと言われていたのに、話て来た父は
私と同じ不安に耐え切れなかったんだと思う。
転移があるのか?この先どうなるのか?もっと最悪な結果が待っているのか?元気になるのか?いろいろな不安が押し寄せる。

頑固者で、普段は怖い父だが、さすがに母が乳がんという宣告を受け
母を支えるという状況に一人で立ち向かえる程、気丈ではいられなかったのだと思う。

父との電話を切ったあと、我慢していた涙を我慢するのを止めた。

乳がんと宣告された母本人は今どんな心境だろう…。
怖いだろう…。辛いだろう…。不安だろう…。

母を思えば思うほど涙が出て来る。
とりあえず泣こう。泣くだけ泣いたら、
午後、何もなかったように、実家の母に会いに行こうと思った。
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自己紹介
トメ(33才)夫と二人暮らし。 2008年8月母62歳の右胸、右脇リンパ節に乳がんが見つかる。乳がんステージ3A
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