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2008年8月母に乳癌が見つかる。 家族ができる事、私にできる事、がん患者の家族は一体何ができるのか。 治療の記録を書き留めとく日記。
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入院前日も実家へ行った小さな紙袋を持って。

母が乳がんになってから、実家に行く回数は増え
2,3日に1回は顔を出すようになり、行けない日は電話をするようになっていた。

父とのメールも増えた。
父からのメールはいつも「宜しくお願いします」でメールが終わるようになっていた。

母がいつかこんな事を言った。
「トメが来てくれたり、誰かが居てくれると、病気の事考えないで居るんだけどね。一人でいると、あぁ、私は癌なんだ。とか病気の事考えちゃってね・・・」
傍にいるだけで気が楽になるのなら、いくらでも行くわ!と足を運んでいた。


実家に来て数時間、母とお菓子を食べたりして、普通の会話をして過ごしていたら、夕方父が帰宅。

「この紙袋なんだ?」と私の持って来た小さな紙袋を見ていた。

紙袋の中身は
イソジンのうがい薬、ハンドソープ、以前作ったタオル帽とその作り方。

中身を取り出しながら

「明日からお母さんは入院です。抗がん剤治療が始まります。抗がん剤の副作用で、抵抗力が弱まって風邪にかかりやすくなったりするので、みんな、うがい、手洗いを徹底してください。」とイソジンとハンドソープを置いた。

続いて、手作りタオル帽・・。
裁縫好きの母の娘とは思えないほど、裁縫が苦手な私。
手縫いしたタオル帽と作り方を印刷した紙を取り出しながら

「お母さんに裁縫をもっと習っておけば良かったと後悔してるんだけどね・・・。
これね、抗がん剤で髪の毛が抜けた時に使って、お風呂上りとかね、家に居る時とか、縫い目もグチャグチャですぐダメになっちゃうかも知れないんだけど、作り方も印刷して来たから、お母さんならすぐミシンで縫えると思う。これは参考までに・・・」
とタオル帽を渡した。



母が
「あら~トメが作ってくれたの!お父さん見て、トメが作ったんだって!通気性もいいし、いいわね!お父さん見て!」と被って見せる。

頑固者の父は涙もろい。
「風呂入ってくるわ~」と出って行ってしまった。

私も父ゆずりだ。頑固な所も似ていれば涙もろい。
涙を流さないように堪えた。

作ったタオル帽を喜んでくれた事の涙じゃない。
こんな物を母が被らなければいけなくなるのかと思うと涙が出そうになった。

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9月16日からの抗がん剤投与に備えて、母に抗がん剤の副作用について話をしようと、実家に行った。

いくら60歳を過ぎた母といっても、女性にとって脱毛はショックだろう。
予想以上の抗がん剤の副作用に苦しむより、少し心構えがあったほうがショックが少ないのでは。と思った。

ネットでいろんな方のブログを読んで私の感じた事は
まず、乳がんの告知でショックを受け、次に抗がん剤の副作用の脱毛でショックを受ける。それに辛い吐き気もついてくる。
そんなイメージを受けていた。

「お医者さんは髪の毛抜けるからカツラ買った方がいいとか言ってなかった?」と聞いてみたが、「特別言ってなかったよ。」との返事。

正直に、ブログやネットで調べた抗がん剤の副作用について母に話しをした。


「脱毛ってね、少し髪の毛が抜ける程度じゃないみたいよ。
みんなカツラを用意したりするみたい。個人差があるようだけど、殆どの方がカツラを必要とするくらい髪の毛が抜けるらしい。
体毛もね、抜けてちゃう人もいるみたい。睫毛や眉毛がなくなる人もいるんだって。だから、カツラ用意しようか。」と以前から取り寄せていた
デパートのカツラ屋から、医療用のカツラ屋から数社のカツラ屋のパンフレットを取り出し母に渡した。

やはり母は、脱毛がカツラが必要になるかもしれない程の副作用だとは思っていなかったようでショックを受けていた。

「でもね。こないだデパートのカツラ屋さんに行ってカツラを触って来たんだけど、人毛がミックスされていてねカツラだって判らないよ。大丈夫だよ。それに抗がん剤治療が終われば生えてくるしね」と声を掛けるしか出来なかった。

それから吐き気についても、話をしたが、吐き気よりも髪の毛の方が気になっていた様子だった。

しばらくして母が
「美容院に行く予定でね、カットと白髪染めをしてもらおうと思ってたんだけど、染める必要ないわよね。染め代浮いたわね。」と口にした。

涙が出そうになってしまった。


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前回の母の乳がん検診でリンパ節転移があると分かってから
私がした事は沢山の情報を得る為に
ひたすらネットで母と同じくらいの乳がんの方のブログや掲示板を読みあさった。

ブログの体験記は、治療法の他にもその方が実際に感じた苦痛や不安
そして時には喜びがその方の言葉で書かれている分
どんな乳がんの参考書より参考になった。
今は手術も終わり普通の日常を送っているという方もいらっしゃって
闘病生活が終わって元気でいらっしゃるという事は私にとって何よりも大きな励ましでした。

その時はいろいろ調べるのに必死でコメントの一つも残せなかった事を後悔している。
次回からは「ありがとうございます」の言葉を添えたい。

それから、抗がん剤の副作用に脱毛があると分かったので
カツラのパンプレットを取り寄せて「タオル帽」も作ってみました。
この「タオル帽」も、どなたかのブログに作り方が書いてあったもので参考にさせてもらいました。
ありがとうございます。

あとは、これから連絡を取ることが多くなると思い
携帯電話のファミリー割引を実家とを組んだ事かな。

母はパソコンが使えないので
いろんな方の乳がんの体験記を読む度に
「闘病生活を終えて今は元気でいらっしゃる方が沢山いる」と話てあげる事は私と同じように母も元気をもらったようです。

母の治療は始まったばかりですが、私たちは見知らぬ方々に沢山の情報と
大きな不安をもみ消してもらいました。
ありがとうございます。

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自己紹介
トメ(33才)夫と二人暮らし。 2008年8月母62歳の右胸、右脇リンパ節に乳がんが見つかる。乳がんステージ3A
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