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2008年8月母に乳癌が見つかる。 家族ができる事、私にできる事、がん患者の家族は一体何ができるのか。 治療の記録を書き留めとく日記。
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前日に抗がん剤FECの投与をしているだけに副作用が出てないか気になった。

早起きをし、朝9時前に母の病室へ。

母の姿がない。
しかも、(お使いください)と書いたメモが添えて
ピンク色の嘔吐バケツが置いてある。
『副作用の吐き気が来たのね・・・』と思っていると    

同室のおばさんが
「お母さんお風呂に行かれたわよ」と教えてくれた。

『えつ?朝風呂?元気なの?このバケツは・・・?』と
思っていると母登場。

「全然なんともないの。お風呂入って来た。そのバケツは昨日の就寝前に看護婦さんが念の為に持ってきてくれたの」
と一安心。

抗がん剤の点滴時に”ナゼア”という吐き気止めの点滴。
その他に抗がん剤投与日から吐き気止めの飲み薬を飲んでるからか
母は吐き気に悩まされることがなかった。

(入院中に処方された薬3日間分)
ソフランザイス  吐き気止め
リンデロン錠   アレルギーを抑える薬
ガスター     胃薬


病院食も全て完食。
その他にも売店で買ったお菓子も食べるほど吐き気とは無縁の様子。

体にも特別変化はなく「暇だね~」と言って
病院内を二人で歩き回る程元気。

ただ、入院ということで生活環境が変わったからか便秘になり
お腹の張りに我慢できなくなったようで
便秘薬を処方してもらっていた。

9月20日朝、副作用に悩まされることなく無事退院。

退院時に念のため吐き気止めの内服薬を処方してもらった。
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入院2日目病院を後にした私と父は

実家に戻り、弟を連れて家の近くの中華屋に行った。

会話はやはり母の事。
抗がん剤の副作用、手術、術後治療。
その都度、母がどうなって、日常生活がどうなって行くのか誰も分からない。

母が乳がんの告知を受けて、気落ちしている時に
「術前治療、手術、術後治療、その後定期的な検診とあるけど
大まかな治療は1年ちょっとだよ。とりあえずシンドイのは1年だと思うよ。1年間頑張ろうよ。」と自分にも言い聞かせながら母に話していた。
その言葉を父と弟にも話した。

本当は母の乳がんを知らされる直前、私自身、また働きに出るつもりだった。
子供のいない夫婦2人暮らしといっても、生活に大きな余裕があるわけでもない。33歳。既婚者。
社会復帰するのには微妙な年齢で私にとっても大きな1年。大きな1歳。
働きに出るつもりでいた事は母も父も弟も知っている。

国家試験を直前に控えた弟に負担は掛けたくない。
父は出張が多い為、家を留守にすることが多い。
そして異常なほどの心配性。

現実として、お金もかかるだろうし
父ちゃんはまず、働く。
弟には何が何でも国家試験に合格して。
お母さんは私が見る。しばらく仕事はしないから。
お母さんの様子を見て仕事は考えるから。と話をした。
弟が「ありがとう」と言ってきた。

付きっ切りの介護は必要ないと思うけど
これから何があるかわからない。
誰もどうなるのか分からず、不安だけがある。
私が体を空けておく事で、家族も安心できるだろうし
私自身も安心できる。

帰る時、父親から「交通費」と言って1万円を手渡された。
先週も肩たたきをした時、今までもらった事のない1万円をもらったばかりだった。
「いいよこの間もらったお金あるから」と言ったが
「あれはあれだ。とっとけ。」
と渡された。
父は父で私に悪いと思っているのだろう。

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入院2日目

いよいよ今日は抗がん剤投与の日
副作用の吐き気がいつ出るのかわからないが
昨夜スーパーでまだ売場に出たての青々と酸っぱそうなミカンが買っておいた。
そのミカンを持って朝9時30分頃母の病室についた。

病室の母は腕に包帯が巻かれていた。その下には既に針が刺してあり
点滴の管をその針に繋げれば直ぐにでも抗がん剤投与が始められるように準備は整っていた。
腕に巻かれた包帯を見つめ元気のない母がベットに横たわっていた。

「どうした?元気ないね。具合悪い?」
と声をかけると
「これ見たら、病気の気分になっちゃって・・・。病気なんだなぁ・・・」
と腕の包帯を見つめ母が呟いた。

母は横たわったまま、ただ腕を見つめ、しきりに髪の毛を触っている。
抗がん剤が始まれば、その髪の毛ともサヨナラだ。
その悲しそうな姿は私の中に今も焼きついている。

10時頃から抗がん剤投与が始まる予定だったが、時間を過ぎても看護婦さんが来ない。結局11時をまわり、看護婦さんが来て
お昼も近いし昼食後に抗がん剤投与を始めることになった。


【抗がん剤投与開始】
午後2時過ぎ抗がん剤の投与が開始された。

最初は吐き気止めのナゼアという点滴。

いよいよ次からは抗がん剤。
看護婦さんが持ってきた点滴を見て、母も私も驚いた。

今まで見たことのない、赤い点滴。その色にゾッとした。
この赤い点滴はファルモルビシンという点滴らしい。

続いてエンドキンサンと5-FUという抗がん剤の点滴をした。

点滴の間、母は点滴が落ちるのをただ見つめていた。

点滴時間は1時間ほどだった。

点滴終了後母はトイレに行き、戻ってくるなり
「すごいわよ!オシッコが真っ赤だった。さっきの赤い点滴のせいね」
と言っていた。
それからトイレに行くとき、少しフラついたらしい。薬が体の中で回っているのだろう。

点滴が済んだからか、朝より母は元気で、
病院内の「ダイニングルーム」という団欒室で母とコーヒーを飲んだ。

夕方6時頃父が来て、2人で病院を後にした。

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9月16日入院初日

母の病室を訪れると
ベットで看護婦さんから抗がん剤の副作用について説明を受けていた。丁度、脱毛についての副作用の話だったようで、母が私の作ったタオル帽を看護婦さんに見せていた。

抗がん剤を打っても、2、3週間は脱毛しないみたいよ。と母には話していたのに、抜け毛の不安からか、私の作ったタオル帽と一緒に渡したお守りを持ってきていた。

抗がん剤の投与は明日からで今日は採血のみを行なったらしく母は元気な様子。

夕方、医師からの説明。

【改めて病状の説明】

以前撮ったCTの画像、エコーの画像を見せてもらいながらの説明だった。

CT画像だったと思うが、上の方(頭の方)から映した乳房の癌画像が白く映し出されていた。
2cmぐらいの白い画像が下の方にスクロールして行くにつれて、乳房に線を張りめぐしたかのように、広がっていく
先生がにスクロールを戻し
「こうやって見ると小さいんですけどね、下げてくと乳房いっぱいに癌が広がってるんですよね。」と話す。

リンパ節の画像の方も2cmの癌とその他に小さい癌細胞がパラパラの見受けられるとのこと。


【抗がん剤の説明】

先生から今回使用する抗がん剤の種類の紙を渡された。
使用する抗がん剤は―FEC―
3種類の薬の頭文字を取ってるらしい。

F:5-フルオロウラシル 
E:エピルビシン 
C:シクロホスファミド 

投与量は60mg/m2が一般的だが、最近は100mg/m2で効果のよい症例が出ている。今回100を投入してみましょう。と投与量の説明を受けた。

この抗がん剤を3週間ごとに計4回投与、その後違う抗がん剤に変えて4回投与するとの事だった。

FECの他に吐き気止めの点滴ナゼアも投与するとの事


【抗がん剤の副作用】

副作用について書かれた紙も渡された。
吐き気、嘔吐、脱毛、手足のしびれ、発汗、出血性膀胱炎、下痢、色素沈着、口内炎、心筋障害・・・・・・
と、他にも沢山書かれていた。
その中でも先生が、吐き気、脱毛に○印をつけながら説明を続ける。

「吐き気はそんなに心配する事はないと思いますよ。抗がん剤投与前にも吐き気止めの点滴をしますし、その後内服薬も出しますから。」

母が
「吐き気は、妊娠の時のつわりの時の様な感じなんでしょうか?」と質問をした。
「そんな感じだと思います。吐き気があった時は相談してください。吐き気止めの点滴や薬で対処できると思いますので」との事で少し安心。


「髪は抜けます。ごくまれに抜けない方もいらっしゃるんですが、まれですから、抜けると思ってください。」とキッパリと言われた。

【質問】
一通り説明のあと先生に質問をした。

「母のステージは何なんでしょうか?よく2bとか2aとか・・」
「2bか3aか・・・2bでも3aに近いですね。」

「入院中食べ物に規制はありますか?」
「特にないですよ。持ち込んで食べて構いませんよ」

不安は山ほどあるのに、質問はこれくらいしか思いあたらなかった。

夜8時前母の病院を後にした。


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自己紹介
トメ(33才)夫と二人暮らし。 2008年8月母62歳の右胸、右脇リンパ節に乳がんが見つかる。乳がんステージ3A
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